雨が上がって晴れた。

あおぞら

 とたんに暑さがやってきた。外に出ることができないAさんはこんな眩しい日でもカーテンを締め切り扉を閉ざして引きこもっている。尋ねる人は私しかいない。どこかに繋がって欲しいけれど、要支援にもまだ指定されていないから、しっかりしているうちは今のまま自力で友達をつくるしかない。それは人として生きる能力が認められたことだから嬉しいことだが、孤独を解消するすべがない。
 家族のいないひとが家族を持っている人たちの中に入ってゆくことは様々な苦痛を伴う。元気で働いてきたはずの人生も屈折した記憶がある。何も過去を問わず、今の暮らしを問わず、ただここにいるだけのそのままを受け入れてくれる場所はないのだろうか。あまりにも深い孤独が切なくてたまらない。