それでもまた

私はここにささやかな場所を作っていこうと思った。最初にこの場所を作ろうと思ったのは、子供を失った母親たちが、もう一度自分の人生を生きるためにどんな道を旅していくのか、女が自分を見つめながら男によりかからないでどうやってたびをしてゆくのかを、目には見えないけれど同じような旅をしている誰かと旅の風景をシェアしたかったから。
だから、私は一休みを終えてまた新しい今日に向かっての旅を始める。
今月の写真は扉。
昔から扉が大好きだった。
いつもこの扉を開いて
「さあ私は出かける」
と思っているからかもしれない。
人生は旅そのものだから。

さあ、扉を開こう。
そして一日の終わりには、
静かにこの扉を閉じて
安らかな夜を味わおう。