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mugisan2011-11-01

 ひょいとあの日の記録を開いてしまった。どす黒い波がすべてを飲み込んでゆく姿を叉見てしまった。


 あの日の現実が叉よみがえってくる。怖い・・・・あれからもうすぐ8ヶ月になる。記憶の中に閉じ込められて決してなくなりはしないのに、私たちは叉何もなかったかのように日常の忙しさを生きている。 
 忘れてはいない。忘れることなど出来ない。それはほんの少し心の傾きを変えればわが身から噴出してくる恐怖であり、こらえきれない悲しみでもある。
 先日の研修で「被災地に心を寄せて」一言のメッセージを全員が求められ、書き留めて順番に読み上げた。多くの人が「忘れません」と読み上げていく中で、私はその言葉は使えないと判っていた。忘れるも忘れないも最早私の現実そのものなのだから、そんな言葉は私の心には距離がありすぎるのだと感じた。



沢山の物を失ったけれど  
私たちは 
今日を 
生きている



私の気持ちはそれ以上でもそれ以下でもなかった。そして今叉、この映像を見て  生きている  自分を感じている。
砕かれ押しつぶされもみくちゃにされて消えていった沢山の命の何と痛ましく無念なことか。にもかかわらず生きてあることの意味をかみ締めている。

わすれまい。刻み込まれて、しみこんだあの日の出来事は、たとえ一握りの土になっても私の記憶から消えはしない。