めまぐるしく過ぎていく

ぺんぺんぐさは懐かしい名前

 時間が過ぎていって、それでも何とか手元に残っていく物もある。ささやかな日常のありがたさを感じる。
 今日は午後からカウンセリングがあるだけ。ゆったりといられることがありがたい。この天候の急激なアップダウンで体調がいまいち。お腹が痛いし、鼻の奥が痛いし。のどがイガイガする。寒気がするからこれって風邪でしょうか?久々にコタツを弱の弱にして下半身を暖めてみる。
 気温は低く一桁だ。寒くて当たり前の気温。頭の中には六月でしょうとの思いがあるから寒さ対策なんてしていない。桜の咲くころの気温と言われれば其のころはまだセーターを着ていた。Tシャツ一枚ということはないのに。今はもう初夏だと情報がしっかりインプットされているから実際の耐寒温度を受容できない。
 カウンセリングをしていて、感覚を研ぎ澄ますことの大切さを考えると、日常生活の中で自分の身体を通して学ぶことは大きい。感受性訓練は意識しなければ出来ないと知る。鈍磨していく感性を一定のレベルに保つのは本当に大変だと思う。鋭い感受性は保とうとしなければ鈍くなって感じ取れなくなっていく。そのほうが傷つかなくなるし、痛まなくなるし生きる事は楽になる。少し鈍いほうが楽なんだと思うけれど、それは自分が傷つかない代わりに他者を傷つけても気がつかないことに繋がっていく危険性をはらむ。
 人間としてというレベルで考えると、そのほうがよいのかもしれないが、カウンセラーとして生きようとするならば敏感でなければ役に立たないと思う。心からそう思う。知識でごり押しされたらクライエントはたまらない。オッとストップ。