ガス局のHPを眺めながら

つくしが一杯生えていた

 思わず叫びたくなる。自宅避難民は恵まれているではないかといわれる。住むことが出来るだけまだいいかとも思う。
 それゆえの困難もあるのだけれど、そんなことはもっと悲惨な方たちのいらっしゃる今,とてもいえない。今、一番困ったなと思うのはガス。煮炊きの問題はカセットコンロ、オイルコンロ、電気製品で何とかカバーできる。
 問題はお風呂。「お風呂入らなくたってナニサ」と思っていた。ところが、日にちがたつと身体に変化が現れてくる事に気がついた。気持ちがすっきりしない。身体がどこか不快。イライラする。はっきりここがどうということではないのに、身体全体がムズムズする感じ。これか!と思った。
 東北弁で「イズイ」と表現するが、この不快感と身体が居心地悪い感じは生活の質をおとす。生活圏内のお風呂屋さんを探すが、廃業の文字が並ぶ。今回の地震で廃業したお風呂やが続出。
 近所の方たちに聞いてみたら、温泉を売り物にした入浴センター方式のところは何とか入ることが出来るのだというけれど・・かなりの時間並ぶのだそうな。
 ああ、自宅でお風呂に入ることが出来る、もしくは入りたいときにお風呂屋で入ることが出来るということが日常生活を快適に過ごすためには大事なことだったのだなあ。
 そこで思わず「おおーい、まだか」と呼びたくなる。こんなことでQOLが左右されるとは。今回の被災は、今まで気付かなかった「日常生活を支えていたもの」が一つ一つ其の必要度を再確認することだった。このすべてが戻ってきたら、また以前のように無意識のレベルになるのだろうか。もう「あって当たり前」と無造作な生活はしたくないなと思った。