微妙に

午前7時11分のしるし

ひとつの訪問から次の訪問まで時間が空いて、しかもやっと食事に戻れるくらいの時間。夕方一旦戻り、書類を持って次の訪問に行くため家の戻ったら、留守だった。親分が床屋に行くといっていたから、行き違いになったのだろう。ふと、何時かこうやってどちらかが戻ったとき、誰も待つ人がいないことが普通のことになるのだろうな。と思った。しばらくこの静寂を味わった。訪問が残っていたので、出かける。いつもなら消してゆく灯りを灯したままドアを閉めた。