調子を崩して

カーテンの向こうにグラウンド

 急に仕事を休むことになった人の面接。診断書の書き方も、説明も温かみのあるものだったのでほっとした。本人もすっかり安心したのか明るくてさわやかだった。今回のことで昇格の話は立ち消えになってしまったけれど、ほんの少し休む間にきっと本人の中で何かが変わるだろう。ひたむきに走ってきて、立ち止まることも必要だ。人生は先が見えなくなることもある。そう思えば納得のいくことが沢山ある。なんだかわたしのほうが緊張してしまった。幾度も自傷行為と未遂を繰り返してきた人だけにそこまで戻っていたら今度は怖いと思った。私自身がそこから解放されて、ほっとした。夕べはあまりよく眠れなかった。おかしな夢を見た。大きな蛇に雉が巻きつかれながら戦っていた。大きな蛇なのに見たとたん、これは雉が勝つと私は思った。その前後にもややこしいドラマを見たらしいのだが何かもめ事があったような感じがしているだけで思い出せない。ただはっきりと蛇と雉の場面だけは覚えている。繰り返し見ている場面のような残存間。