講演会

mugi作:アオキの葉

 今回はNPOの企画を仙台市がバックアップしてくれた。私は何度か研修でご一緒しているので今日は舞台照明をした。講演内容は一般向けにしては少し難しかったのではないかという意見も出たが、それなりに自分の分野を持っている人にとってはわかりやすいものだったと思う。
 言葉が現実をいかに変えてゆくか。現実が変わったから言葉が変わったのではなく、言葉が先に置き換えられて見えるはずのものを見えなくしてゆくことを社会学の立場から話された。たとえば「シャブ」が「スピード」[S]と置き換わって、さらに覚せい剤がダイエット効果があると置き換わっていって、暴力団の暗い影がクリエーターのお洒落な雰囲気に変わっていったことと、低年齢化の関連性を話された。それは、売買春がエンコーと置き換えられたこととも似ているとも。さまざまな事象を挙げながら、意味のすり替えがいかに社会の中で見えていたものを見えなくしていったのかも指摘された。