SV三昧

こま猫ちゃん

 今日は午前午後とSVを担当する。不思議とその人の生活が表面に浮き上がる。表面だけ取り繕っていてもいつの間にかその下にある自分自身が浮き上がってきてしまう。恐ろしいものだと思った。自分を隠そうと思っても隠せるものではないのだなあ。
 終わってふっとどこかに行きたくなった。仕事を離れてさらりとどこかへ。イメージを追う。山かな。森だ。古い森だ。木が見える。その気にそっともたれて見上げる。枝を通して遠くに空が見える。あの上に風が渡っていくのだ。人の心の中に踏み入って疲れたのだと思う。人は誰も自分のマザーツリーを持っている。疲れたとき悲しみのとき、その木に会いに行く。そして自分の心をなだめる。