何事もなかったかのように

夕暮れの横断橋

 主日のミサにあずかる。ふと気がつくと前の席にいるのは友人の○さん。彼女の洗礼のとき私がゴットマザーになった。いろんな悲しい出来事を乗り越えて耐えることの多い人生を今生きている。病院と縁が切れなくなってしまったけれど、それが彼女にとってマイナスであったとは思わない。人の世の考え方とは異なるかもしれないけれど、苦しみもまた人を大きく育てる。背中を眺めながら、背負ってきたものの重さを感じていた。重きを負って歩むとも、主共にまさば耐え得ぬものはなし。歩き抜きましょう。胸を張って。