探し物

 一番困るのが請求書と領収書。我が家のことではない。訪問先の認知の方のおうちで来ているはずの請求書が見つからないことがよくある。領収書が発見されれば支払いが行われたことがわかるから安心だが、見つからないとき、期限があるものの時、一体払ったのか払わなかったのか、幾ら払ったのかが分からない。いちいち相手に問い合わせをするわけにも行かず、大体相手が新聞なのか牛乳なのか、置き薬なのか、通信販売だったりするともう訳が分からなくなる。期限付きで報告しなければならない書類などが行方不明になると青くなる。ちなみに定額給付金の申請用紙は再発行してはもらえない。恐らくありそうだなと思うときはヘルパーさんの協力も得て探す。ひたすら探す。やっと見つけたときは思わず「ビンゴー!」と叫びたくなる。そんな時、私が余程楽しそうに探していると見えるのか、お年よりも一緒に探し始める。二人で宝探しのような気分になる。そして何故か私はいつも見つける。探し物が出来るということは行動の予測が出来るということで立派な才能であるそうな。「ガサ入れの麦」はその能力にますます磨きをかけつつある。なにせ探す件数が半端ではないから。