それぞれの抱えている問題が

癒しの祈り

静かに表面に浮かび上がってくる。痛みに満ちている思いが噴出してくるが自分ひとりでは対処しきらない様子。そっと側で手を添えてゆく。言葉は向かってゆく相手が明確になるとスムーズに出てくる。聞くことの大切さ。聞けない人がなんと多いことか。一方的に仕切ろうとする人に、あなたの果たすべき役割ではない。あなたの仕事ではないといいたくなるが我慢する。
 修道院に行って聖母子像とレリーフを買う。製作者がもう作れなくなってこれが最後のものですというものを購入した。誰が作者かはわからない。ただ祈りのうちに製作されてひっそりと消えていった方のものだということだけが伝わってくる。それも私と担当の方が知っているだけ。なんとひそやかな作品だろう。