ライト設計の学校

重要文化財・ライト設計明日館

 自由学園は、婦人の友社の創立者ミセス羽仁・ミスタ羽仁が理想の教育を実験的に始めるために作った学校であり、文部省の傘下には身をおかない学校である。その校名『自由』とは聖書の中の言葉「真理は汝を自由にす」から取ったもの。人の想いではなく神における真理こそが真の自由をもたらすという考えの元で「よく見る、よく聞く、よく話す」人間教育を目指している。おかあちゃんの家は婦人の友の創刊号からの読者,BABAも19歳からの愛読者。だから私も親分も育った家庭の基本的なものの基準は同じだったということもあって、結婚しても余り価値観のずれは無かった。おかあちゃんは彼をこの学校に入れたかったと後で聞いた。ただし全寮制だったのでそこで考えて結局断念したとのこと。もしこの学校に行っていたら私と出会わなかったわけで、又違う人生がめぐったかもしれないなあと彼のためにちょっと残念。
 私は実際的な考え方が強いので大分彼の夢を引きずり落してしまったから。いつもそのことが心に刺さっている。私と結婚しさえしなければきっと彼は自分の夢と可能性を信じて大きく羽ばたいただろうに。といつも胸の奥で痛みを感じている。
 自由学園の設計をしたライトは帝国ホテルの設計者として余りにも有名で最早あのホテルが壊されてしまった今となってはこの小さな学校の建物が彼の建築を味わえる身近な建物になってしまった。
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