スナフキン

 お誕生日は9日なのだけれど風邪を引いて寝込んでお祝いどころではなかった。今日は遅いお祝い。大人になっても生まれてよかったと祝われるのはいいことだと思う。お祝いが間に合わなくて今日は兎に角気持ちだけのお祝い。シフォンケーキとブルーベリーのケーキを焼いた。たっぷりの量があるからみんなで頂いても足りないことはないと思う。
 ギュダ君が亡くなって焼かなくなったケーキを、秋から焼きだした。こうやって子供達の誕生日を祝い皆で祝福した。辛くてやめていたことをひとつまたひとつ再び取り戻して、ちくりと心が痛む。それでも前に足を踏み出してゆかねばならない。
 ケーキは美味しかった。大分勘が戻ってきたような。
 家族マージャンをした。メンバーから外れた私と姐さんは、あれこれ話した。彼女の感性の柔軟さに「いいなあ」と思う。きちんと生きてきた人だな、と思う。きっとご両親がきちんとした家庭を作ってこられたのだろう。いつも変わらない落ち着きと暖かさを保っている人だと思う。
 有難う。楽しかったよ。
 帰りにいくつか候補になっている家の夜の環境を見たくて立ち寄ってみたら借りたいと思っていた家は既に人が入って明かりがついていた。 また振り出しに戻る。神様がきっと私達が幸せに生きられるような家を与えてくださるだろうと思う。