風邪気味

 ノロほど激しくはないがかすかに消化器系の違和感を感じる。昨日は不調だった。朝、目がさめる直前に身体の違和感を感じるとその日一日不安定さを引きずってしまう。これは自分の責任だとおもった。自分の身体をきちんと整えないと良い仕事は出来ない。さて今日はまず一部屋ごとの片付けと分別作業をしよう。不機嫌にならないこと。これが後二日残った今年の最大の課題。新しく夫婦になった若いカップルが二組。それぞれがそれぞれの持ち味を生かしてのびのびと家族になってゆく姿を見ていると嬉しいなと思う。口には出さないけれど毎日の生活の中でつらさもあるだろうが、それもまた二人が二人で関わって生きてゆくためには必要な時間と出来事なのだろう。
 何もないことは良いことではないのかもしれない。それしかないのはもっと困るが。年を重ねてくると負担感のほうが増してきて不機嫌さが積もってくるのかもしれないな。リタイアした人たちの話を聞くとそんな風に思うことが多い。家に夫婦が二人でいると血圧が上がり円形脱毛症が出来、欝っぽくなっていくのだそうだ。長い年月共に生きてきてやっと時間に縛られずお互いを見つめる時間を手に入れたとたんにこうなるのはなんとも悲しい。その結果、今まで家にいることの多かった女たちは外に出ることでこの環境を調整しようとする。今まで男が外に出て行く間、女は家にいざるを得なかったのだから、今その立場が逆転しても文句はなかろう。それが元気な女・疲れた男の図になっているのかな。
 周りがどんどんリタイアしていくから余計その相談が増えていくのだが、勤め人の女房はいずれ自分も同じ道を行くのだから今からしっかりと自己覚知を心がけておきたいと思う。昨日サンタさんから色々もらったけれど、何冊かの本が中に入っていた。思わずこれ自分で買わなくて良かった。欲しかったものをもらったなと思う本が入っていた。本みたいな好みのはっきりしたものをぴたりと当てるのはお互いの感性に寄り添っていないと無理なのでなかなか難しい。本以外にも一つ一つほらこれだよと提示したいのだがそれはやりすぎなのでやめておく。
 今年のギュダ君の明かりは和風のランタンに瞬く明かりが入っていてセンサーでルクスが落ちると点灯するもの。これで私が帰りが遅くなっても彼が真っ暗な中に置き去りにならなくて住む。それと13cm×13.5cm×15cmの巨大なろうそく。芯が四つ立っているのでゆらゆらと四つの炎がゆれる仕組み。おととしは巨大な鯨みたいなろうそくで重さが3キロだった。これも相当の重さがある。毎日寝る前にこれに火をともしてあの子に一日の報告をしようと思う。私の左の胸には彼の場所がある。心臓の少し上にいつも彼の手を感じる。やわらかな暖かい手。