大将

折角プレゼントしてくれた自衛隊のヘリコプターの体験搭乗券を謹んで彼にお返しした。かつて彼が乗ってとても面白かったから是非親か妹にも楽しんでもらいたいと思ったらしい。私は今あの軍用ヘリに乗ったらそのまま昇天しそうだからご遠慮申し上げる。高度変化に耐えられないと思う。夫も飛行機は何度も乗っているし、姫もフランス行きが決まっているから。それでも一般の飛行機と軍用ヘリは全く違うのだそうだ。荒々しく野蛮さが良いとも。三人で話し合った結果、彼に搭乗感想を是非教えて欲しいとお願いして、いただいたチケットをお返しした。あの子の優しさは他の子にはない形であらわれる。自分が楽しいと思ったこと、わくわくしたことを相手にも体験できるように手を尽くしてチャンスを作って贈り物にしてくれる。ものを買ってという事ではない。彼のそんな気持ちがとても好きだ。