春の雨

 光は一杯に溢れているのに「お天気雨」が降っている。「狐の嫁入り」だ。光を受けて雨粒がきらきらと輝いていて美しい。自然の中にさりげなく置かれた輝きを見ると人もまた置かれた環境の中で光さえ当たればこうやって煌めく一瞬があるのではないだろうかと思う。今は障害の中に埋没してうずくまることしか出来なくても何時かその時がくればその人らしく光の中に顔をしゃんと上げて前を向く事だって出来るのだ。私はそう信じているから諦めないで貴方の人生を生きてゆこうよ。
 残された時間を、介護関係者や病院スタッフなど役割で関わっている限られた人との、限られた時間だけをともにすごして、死ぬまで夏も冬もコタツに座り続けて終わるのは余りに哀しい。今日はそんな思いを噛み締めた。光は誰にでも平等に降り注いでいる。
 この窓を開けて外の風を吸い込んでみたら気持ちが良いと思うが、それとて本人の気持ちから出た行動でなければ意味がない。
 午後は面接カウンセリング一件。姫を同行してスタバに置いて残りの時間モールで買い物をしようと思った。