灰の水曜日

今日から四旬節が始まる。私たちはみな限りある命を生きている。塵から生まれ塵に還ってゆくはかない存在である。それゆえに気高く精一杯命を燃やす。
復活祭までの40日間をメメントモリの気持ちを抱いて生きてゆく。昔は苦行をしたり断食をしたりしたが現代に生きる私たちはからだの苦しみではなくそれに変わって余りある精神的な困難をかかえているように感じる。いき難さを抱えてもなお他者の痛みに寄り添ってこの毎日を淡々とすごしてゆこうと願う。人間てふしぎな生き物だな。
 何をがまんするかではなく、何が不要なのか何を手放せばいいのかを考えようと思う。四旬節は自分の生き方に積極的に目を向ける時間だと思う。