煮詰まってはいけないよ

だんだん季節が移ってゆくといよいよ受験準備に拍車が掛かってくる。姫は相変わらず自分のペースから出ることが無い。私の方が焦りを感じてしまうが此処で締め上げてもいい事は1つも無いのでひたすら黙っている。
自分で計画を立てて其れをコツコツ潰してゆくタイプのわたしは行き当たりばったり手当たり次第に見える彼女のやり方にとんでもなくイラ憑く。親分と言うストッパーが今は現場に居ないので、私と姫がぶつかり合ったら収拾がつかないので何とか、衝突を回避しつつ軌道修正をしてゆかねばならない。 
 マズ彼女にやりたい事をやらせその後時間調整を仕掛けてノルマを果たさせるしかないか。現実逃避の種は腐るほど持っている人なので、親が取り上げても魔法のポケットから直ぐ次のものが出てくる。受験の怖さをもっと以前から叩き込んで置けばよかったのかもしれないと、今頃になって感じている。
 親が学ぶことをやっていれば子供はついてくるなんて言うのは幻想でしかない。子供は「親は親。わたしは私』と割り切っているから。ともあれ、今の時期友人関係が親密って言うのも考え物。相手は悠々楽勝コースに居るからたまさかのリラックスタイムは十分満喫出来るがこちらはそうは行かない。それでも待ち合わせて出かけてゆく。この馬鹿と思うが家に居てもその分やるわけではないのだから、もめるよりは出してやった方がいい。
 この期に及んで子育ての最後にこんな状況になるとは思いもしなかった。もし今ギュダ君が居たらこんな苦労はしなかっただろうなと思う。彼は実に有能な家庭教師だったから、彼が妹の勉強を見てくれていた時期わたしは何の心配もしないですんだ。何処の家でもこんなことで親と子は苛々した毎日を送っているのだろうか。わたしは勉強のことで親をイラつかせた事は無かったから(そう思っているだけかもしれないが)今更のようにいい子だったなと思う。
マア、事態は如何転んでゆくのか分からないけれど、煮詰まってはいけないよ。追い込んではいけないよ。と、自分に言い聞かせている。