師匠

mugisan2006-06-30

優しくて優しすぎていつも傷ついてじっと俯いている子だった。人を傷つける事よりも、人に傷つけられ自分のみに引き受けて佇んでいる子だった。その優しさを失わないで生きて欲しい。ある日優しさは凄い力を持ったものだと気がつくときが来るだろう。後ろに引く事ばかりではなく、一歩前に踏み出すことだって出来るだろう。自分に与えられた力の衣にこの人はいつ目覚めるのだろうか。与えられているものを正当に評価するのも能力のうちなのに。いつも自信なさげに俯いていてはいけない。顎をしゃんと上げて、遠く見晴るかす視線を持って欲しい。雄雄しくアレと心底から思う。女一人生きてゆく事は大変だけれど。清清しくもある。健気な私の娘よ母に負けずたくましくアレ。