整理

相変わらず物の整理を続けて居る。何しろ亡くなった親たちの遺品が占めている部分をいかにカットするか、遺品は捨ててしまえばもう戻ってこないし思いでだけで人間はいきてゆけないし。無駄と割り切るほど私は割り切っても居ない。そこで揺れて先に進まない・・
一先ず取って置こうかとまた仕舞いこみ自己嫌悪に落ち込んだ。
 亡くなった子供のものはもう見る事さえ辛くてはこの蓋を開けてはまた直ぐ閉じてしまう。悲しみは悲しみのまま、帰ってそのことが償いのような気もしている。何故私が生きていて君がなくならねばならなかったのか。命の定めの歯車を狂わせた原因が自分にあるような気がする。そう思っていることが私自身の人生を全うしてゆこうという意志にもなっている。何をいかに償っていけばいいのか分からないけれど、彼の果たしえなかった事を何がしかでも果たしながら生きてゆかねばならない。それが私の生きる大きな理由になっている。
人が変わりに生きることも、果たす事も出来ないのは百も承知の上で尚、そう思う。