家族

家族心理学をやっていると、自分自身の家庭が思われて、私はもしかしたらとんでもない過ちを犯しているのではないかと思ってしまう。家族というものはその中にどっぷり使っていると見えないが、学問として外から眺めていると実に多くの問題を含んでいる人間関係だということが見えてくる。良くぞこの困難のなかに居て今日までやって来れたものだと感心してしまうし、まだまだこれから幾つものステージがあり未だ体験していないエピソードが予測されるとすれば、最早恐ろしくて。かえって知らなければ知らないままにこんなものかと食い下がって頑張れるのかもしれない。
 人生のスコアなど読むものではないな。予知能力がある人はさぞや大変だろうと思う。振り返って自分の人生を考えてみて、これをあらかじめ知っていたら耐えられたかと聞かれたら、とんでもないというだろう。私だけではない。皆同じだ。皆大変な道を旅しているのだ。生きるということは描くも壮大なものであり、勇気と忍耐に満ち溢れているものなのだなどと、試験勉強をしながら思ったりして。笑っちゃうね。