明日の朝早く起こしてね

昨夜寝るとき姫がそういった。親分が昨日は仕事で戻れなかったので、私が朝一番に起きる。このところ朝まるっきり起きれないので、ラジオを低くかけながらうとうとと寝る。目覚ましもあるのだが何時なるかとびくびくする小心者なので使えない。うとうとしながら、まだxx時だから寝ていて良いなと安心してとろとろ寝るほうが楽。おかしなものだ。とりあえず6時に起こしたが起きない。御飯を炊きながら、起こし続ける。おきてきた彼女に「なんで起きなければならなかったの」と訊くと『朝練習があるらしい。知らないで出なかったら昨日物凄い顔でにらまれた』という。コッチが病気だろうがお構いなし。きちんと説明したの?と訊いたが『ンなモノ薬飲んでるなら大丈夫ってことで」はあああ・
 まあ中学生の想像力って其の程度なのかな。本人は帯状疱疹の痛みよりもクラスで「ジコチュー」のラベリングをされるほうが辛いらしい。そうだったなあ私が中学生の頃も。こうやって理不尽な事を飲み込みながら自分のキャパシテイを大きくしていったのだろうな。あの時この人の言葉を飲み込んで行動した体験が、次のエピソードに耐性を作ってくれる。何はともあれ、病気の子供には厳しいが、彼女が其処を最小限のストレスで乗り越える手段を如何身に付けてゆくか、黙って見守ろう。この黙ってと言うのがいちばん切ない。