目の廻るような一日が過ぎた

 やらなければならない事を必死にやっている。家事の合間にエリクソンだのユングだのアドラーだのああだのこうだの、頭の中を駆け巡っている。おまけに風邪まで引いてしまったらしい。こんなこともあるさ。こうなったら兎に角寝て風邪を治すしかない。
 私の関わっている方が自分の一番恐れていた病名を診断書に書かれた。パニックになってもうどうしてよいのか分からなくなって電話をかけてきた。一応話を聞いて「セカンド・オピニオン」を勧めた。自分が納得するまで医師の門を叩くがいいと思った。『例え、あなたがその病気であろうと、なかろうとあなたそのものは変わらないのだから、私のあなたに対する態度も変わらないよ』と伝えた。人生は時々最も恐れているものをもたらす。逃げても逃げてもそれは追いついてくる。何時か病気と共生してゆく日が来る。そのときまでこの人は幾度死の淵を覗くことだろう。病を抱えて生きてゆくことはさぞ怖かろう。それでも貴方の人生を力いっぱい生き抜いていって欲しい。折角生まれてきたのだから。せっかく生かされてきたのだから。時々過酷な人生を生きていく人と出会う。けなげなその人の生きる姿を心に刻む。私も生きようと思う。