寒かったよ

ちぐら超邪魔

 さすが秋田の11月です。往くとき高速バスの窓を激しくみぞれが叩く音で転寝から目覚めてしまいました。路肩は既に雪が積っていて、融雪剤が車体に飛び散ってどの車もお腹は灰色の汚れでツートンカラーです。風も強くて車体がフワーッと揺れるのでこれが夫の運転ならきっと天国の門を揺るがすほどの祈りを捧げたでしょうが、プロの運転なので大人しく身を任せていました。私の席は通路側の最前列。つまり助手席で、パノラマで正面が見えます。そこに私が見たのは、乗用車のテールランプ。このままどちらかがブレーキを踏んだりスリップしたら確実に共倒れに巻き込まれる、手が届きそうな車間距離。怖かったです。たまりかねてアシジのフランシスコの大玉のロザリオを取り出して祈りましたよ。「神様、ご存知とは思いますが、私はもう十分生きたけれど、姫はこれから楽しい人生を送るんですから、今こんなトコで死んでいられないですから。どうかなにごとも起こりませんように」結果悪天候にも拘らず無事秋田につきました。怖がっていたのは、私だけで満席の乗客の殆どは背広姿のお父さんたちで、プンプンお酒の匂いが漂っていました。揺れ具合も上々だったのでしょう。
 『また乗るか?』と聞かれれば「oh・・・・YES」と答えるでしょう。怖がりの私ですが、もしあの場所に座っていなかったら「ルンルン」だったと思いますから。営業車と一般自家用車の安全基準の違いをシミジミと噛み締めた出来事でありました。私は超怖がりです。助手席で2度追突事故を体験しているからでしょう。
 帰りは親分が迎えに来たのでスナフキンと師匠、姫と私。5人でたらたらと帰りました。雪は降ったし寒かったけれどおしゃべりをしながらぼちぼちと還りました。
SADEは12月26〜28日六本木のフランシスカンチャペルセンターで今年最後のプログラムが行われます。師匠と姫がまた参加予定です。