やっぱり早めの自主休業

仙台は並木がきれい

 姫は学校に行けず。ひどい頭痛が始まっている。偏頭痛だと思うがコレは痛み止めを飲んで半日寝込むしかない。寝不足と緊張が解けた直後が重なると、この頭痛が始まる。私が中学時代同じような症状だったから、あの辛さは良く分かる。子供たちの中の何人かにも同じ症状が出た。こんな事があると養子特例法のことを考えてしまう。出自の情報がなければ自分のからだの情報が手に入らない。どんな遺伝体質なのか、気質なのか、人は自分の祖先の情報を持っていることで随分と生きることが楽になる。何か症状が出ても、嗚呼お母さんもそうだったとか、あのおばさんの子がそうだったとか一族に似た症状があれば自分もそういう傾向があるだろうからとあらかじめ対処の方法も在るし、受け入れもしやすい。自分に関する情報を人は一族から無意識に貰っている。しかし、自分の出自が分からなければ、自分はどんな身体を持ちどんな心の傾きを持っているのかが分からない。コレはとても不安な事だ。妊娠したとき「お母さんがどんな妊娠出産だったか聞きなさい」と助産婦に指示されたが私は自分の身体に訊くしかなかった。
 成人病も体質を知っていれば予防しやすい。本体性疾患の予防に遺伝的情報は重要な意味を持つ。子供の「出自を知る権利」を保護できないものだろうかと思う。例えば養子縁組の時、親の身体情報をつけるとか何らかの方法が取れたらいいのにな。子供を育てるっていう事は現在の手の中にいる子供を育てるだけではなく、その子の抱えている全ての可能性「それはあらかじめ遺伝子の中に組み込まれている情報も含めて」受け入れるという事なのだと思う。養子特例法が養親と養子の絆を寄り深く確実なものにする方法である事は認めるが、この遺伝情報のブラックボックス化は子供にとって不利だと思う。
 さて、スナフキンも風邪っぽいので会社に送ってくる。