連休はつぶれまくり

 親分はいきなり明日も勤務です。一体世間並みに遊ぶ事なんて出来るのでしょうかね。仕方が無いといえば仕方が無いけど。仕事だけで終わってしまう時間の隙間を恨めしい眼で見ています・マア恨み言言っても致し方ない。少しだけ空いた時間を捕まえておいしいことしよっと。
 27日が大将の誕生日なのです。彼は家族の誕生日には心を込めてその人が一番喜びそうなものをありったけのお金をつぎ込んで用意します。だから彼の誕生日にはこちらも眼一杯注ぎこんであげたい。本当に欲しいものをと悩んでいます。ひとつ候補があるのです。彼が入れ込んでいるお楽しみがあるのでソレに使うものを目録で挙げて彼にチョイスしてもらおうかと。
 ジョナサンに召集をかけて連休栄養補給に。彼は御飯を食べる事が苦手でまるで骨格標本並みの体をしている。この様子では後半の実習には耐えてゆけないだろう。学生寮の食堂が激マズでしかも自炊禁止と来ているから、近くのスーパーのお惣菜が命の綱のようだ。考えただけでも私はくらくらする。取り敢えずレンジは設備として水場にあるらしいので炊飯済みのゴハンパックを買って持たせる。送料をかけるのはあほらしいので、もし今後ゴハンパックでやれそうなら、お金で渡そうかとも思う。師匠は友人と組んで闇炊事をして生活費を浮かしていた。献立を聞いてめまいがしたが。能力の問題ではない。彼女はH弁でバイトをしていた。時間がないのと、きちんとした調理ではないので、豆腐だけとか、トマトをインスタントスープに入れただけとか、こんなので生きていけるのかというものだったりする。昔マリー・キュリーの日記を読んだとき同じような感想を持った。学生の考える事は何処も同じかもしれない。キュブラー・ロスの食事も凄かった。
 ともあれ、彼女は2階の部屋で匂いが管理人質までは届かなかったが、彼の部屋はマンマ管理人室のソバで電話の呼び出しを頼むと足音からドアをノックする音まで聞こえる。コレでは隠れて御飯を作る事は無理かも。其処を上手く切り抜ける才覚がないのがなんとも歯がゆい。どうも我が家には二つのタイプが居て、ひとつは困難を自力で工夫して乗り越えるタイプと、もうひとつは「できましぇ〜ん」と人にちゃっかり頼るタイプ。誰がどれとは差しさわりがあるから言わないが、全く困ったもんだ。それで世の中ちゃらちゃらと泳いでいくから腹が立つ。お前らは泥鰌か。
 ジョナサン達の学校はヨーロッパ研修があるが今年はイタリアは治安が悪く、ベルギー・フランス・オランダのコースに決まった。師匠のときは丁度ミレニアムでバチカンを堪能してきた。いずれにしても後手後手の彼がパスポート取得に手間取っているようなので、間に合わなければ居残りである。全く何時も滑り込みの男だ。何時かきっと酷いやけどをするに違いない。おろかな母親は「どれ貸してごらん」と手を出しそうになって困る。