役員会の分散会でめげた

 中学校の役員の分散会に出た。広報の副部長なので最後の仕事。どこを向いても受験のハナシ一色。何点取ればどこが受験できる。今、ここいらは公立のナンバースクールのみならず私学も、軒並み男女共学になっていく。今のところ女子高を貫きそうなのは白百合学園、尚絅女学院、宮城学院。男子校は東北学院くらいで、後はじわじわと共学の波が押し寄せている。男子は今まで学校数が少なかったのでぐんと枠が増えた。今校舎を建て替えているから、子供は減っているのにどうするという事で、それぞれ特色を出して個別化を図っている。
 息子がなくなった事は殆ど知られていないので、勢い受験の情報を求められる。だんだん辛くなってきた。特殊な学校で国立だったため、そもそもこの中学校からは受験者があまり居ない。たまたま合格したのは彼一人で、彼の後にあの学校に合格者が居ないのでいたしかたないのだが、亡くなってしまった子供のことをあたかも生きているかのように話し続ける気力はない。かといって「亡くなりました」と座をしらけさせる事もはばかられた。ひたすらに悲しくてやりきれなかった。宝塚を受験するお嬢さんに話が移ったところで退散した。