桜
個人のお庭にある大きな桜の木。毎年美しい花をつけて道行く人を幸せな気分にしてくれる。都市計画の道路予定にかかっていて、このままだと切られてしまう。道向かいの国立医療センター病院に移植するのはいかがという話もあるようだが、こんな大きな木を移植できるのだろうか。道路工事でこんな美しい樹木を失うのは哀しいな。たわわに咲いて、花びらはまるで空に薄紅色の雪のように舞い散る。いつ花が咲くかなと楽しみに待ってもいた。
病院の患者さんも、看病の方たちも、職員も、私たち通りすがりの者も、みな春になるとこの木に慰められた。
こんな悲惨な災害があった春だからよけいに、変わらない姿がいとおしいと思う。
娘さんの記念樹だという。