2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒヨドリ

親分がこの冬の寒さに餌を探せない小鳥のためにりんごを買ってきてベランダに置く。他に迷惑にならないように内側にセットしてあるから糞害はない。朝、日の出前に声高に縄張り宣言をしてまっしぐらに飛んでくる。1羽が食べる時間は短い。飛んでは去り、ま…

朝一番に訃報

親しい友人からの一報。お年を召された知人の息子さんが亡くなったという。独り子を残しての旅立ちであった。高齢の親と障害を持って生まれた独り子を残しての旅立ちの如何ばかりの悲しみであったろうか。苦しさを分かち合えなかった伴侶のこれからの日々の…

ホット一息

慌ただしく始まった今年の毎日の予定が、クライエントの入所で今日はぽかんと空いた。降って湧いたような一日。さて何をしようかと想いまず日程の調整をした。今まで放置していたこの場所も何とかしようと思って開いてみた。一生懸命に暮らしてきた日々が空…

ホームレス

22時に研修が終わって地下鉄で仙台駅に着いた。仙石線に乗り換えて自宅近くの最寄り駅までなら車で迎えに来てもらっても怖くないと思ったのに、同僚と話しながら歩いて気がついたらコンコースに出てしまっていた。この寒さのなか毛布や寝袋を身に巻きつけ…

朝日の出前に

今日の雪が怖くて起きた。一面に真っ白。除雪してあるはずと思いつつも今日の訪問ルートは丘陵地帯が含まれている。親分が車の雪を降ろすのをやってくれた。タイヤはスッタドレスに変えてはあるが昔のスパイクタイヤに比べたら、とてもとても。バスやトラッ…

読みたい本がある

須賀敦子全集を今まで読みたくても時間が作れなくて読まないできた。白洲正子も跳び跳びの時間をつないで読み続けてきた。やっと須賀敦子までたどり着いた。昔授業中に膝の上に谷崎源氏を開いて内職してまで読みたかった情熱はもはや遠い話。まとまった時間…

去年でよかったな

去年は我が家の最後の成人式だった。今年は猛吹雪で、気の毒。せっかくこの日のためにお金を貯めて晴れ姿だっただろうに。足元はぐじゃぐじゃの雪。しかも凍結しているし、寒さもひとしおだし。泣きたくなっただろうな。厳しい成人へのスタートだこと。みん…

昨日に引き続き

人が人を傷つけることを考えている。大阪の高校生の教師によるいじめが原因の自死が頭から離れないせいもある。言葉の暴力は生きる力を根こそぎ奪ってゆく。肉体の痛みも悲惨であるがそれに伴う人間の存在を否定する言葉は、もう時間の流れさえも止めてしま…

人を傷つけずに語れないものか

言葉の持つ鋭さが人の心を砕いたら、砕かれた心が元の元気を取り戻すまでどれくらいの時間が必要だと思っているのだろうか。会議の中で言葉のやり取りの中で、何度そう思ったことか。 物事を追求すると言いながら、その目的は相手の人格を木っ端微塵に否定す…

たった一個のりんご

それをめがけてヒヨドリが日の出の頃から夕暮れまでやってくる。まっしぐらに飛んでくる姿のいじらしさ。冬の間だけ。それも一個のりんごを挿しておいてあるだけ。それなのにどこからか見つけてひたすら飛んでくる。今では街を歩いていてもヒヨドリの声だけ…

長い間

施設の空きを待っていた一人暮らしの方がやっと施設に入った。長い間見て見ぬふりのご家族が施設入所の手続きをとって下さった。朝夕二回のヘルパー介護を受けるだけで一日寝たままで孤独に過ごす長い長い日々。食事も二食。おむつ替えもその時だけ。そんな…

長男の誕生日

この日はとんでもない大雪の日だった。150センチの積雪だった。積もった雪がブロックの塀と同じ高さになってその上を我が家のコッカースパニエルがトコトコ歩いて通行人をぎょっとさせた。そんな記念すべき悪天候のなか私たちは親になった。 あの日からな…

ものすごく寒い

冷蔵庫に入っているような寒さ。オフロに入っていても何度も焚きながらお湯の温度を上げていないとぬるくなってたまらない。こんなに寒いものだっけか冬って。ああそうだ。震災の時は壁が壊れて外気が直接入ってきたから、寝袋を使っていたんだっけ。あの時…

去年の終わり頃から

保護を受けている人たちの間で生活保護がカットされ、医療保護も切り下げられるという噂が出ている。確かに国にお金がなくなってきているし、いろいろ問題があるのは事実だけれど、今保護費を切り下げられたら生きることに諦めを感じてしまう人達が出てくる…

今日は親分のお母さんの命日

もう長い月日が経ってしまったのにあの日のことは時間経過で思い出すことができる。一刻一刻を思い出せるくらい濃密に全神経を集中して私たちは最後の時間を過ごした。思い出す光景が暖かくて切なくて切なくて・・・若かった私たちは結婚して五年目だった。…

最後の仕事

自分の最期の仕事はなんだろうか。そろそろ人生の終い支度をしなければならないと思っている。 今日の一枚は11月に気まぐれに出かけたニッカ工場の窓の映り込み。あまりにも美しかったので大切な日の一枚にしたかった。新年らしいことも何もない私のブログ…

盛岡住まいの二人を送って

ついでに麦ハウスも見てきたかった。雪がすごくて高速道路だけが除雪されていて、もう地吹雪でさえなければ高速を突っ走ったほうが良いと思いとんぼ返りをした。雪の盛岡は凛としていかにもいかにも。この街の佇まいはなんと力強いのだろうか。いつかこの町…

新しい聖堂

震災後建て替えられた一本杉教会の聖堂。祭壇の十字架は同じく取り壊された聖ウルスラ修道会の聖堂の十字架が使われている。窓のステンドグラスもまた旧修道院のものである。 こうして失われたものから受け継いだものが新しい祈りの場所にすえられている。見…

夕食は百合根ご飯

夕食は百合根を炊きこんだご飯を親分が作った。北海道から取り寄せたゆりの根がたっぷりはいって美味しかった。芯のところは少し鱗片を残して土に埋めた。花をつけると聞いたから。園芸上手な友人はこうやって百合を自家栽培して楽しんでいる。

年明け早々

荒れ模様の天気。雪が降っているだけではなく気温が低く風が強い。家から外に出ようとすることがまず勇気を必要とする。私は勇気も根性もない。家にこもりっきりで間に合わなかった年賀状に絵を描き、小さな文を書いて投函した。 夕方カエルちゃんが福袋を買…

今年一体どう歩きたいのか

関わっている研修生を何とか一人前に育てる。 穏やかに、暖かな気持ちで暮らす。 物欲に走らず、心をシンプルに保つ。 手作りできるものは手作りにするという我が家本来の暮らしに戻る 姫との最後の一年。何を老いても一緒の時間を大事にする。 親分の健康が…

去年は日記を継続することができなくなった

いとこが急死したところで気持ちが折れてしまった。そして直後に親分が緊急入院した。仕事をしながら、ボランティアもしながらいつ終わるかわからない全力疾走をした。 暮れの28日回復していきなり親分は退院してきた。1つボタンの掛け違いがあれば、開腹…