2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧
今日はお餅をついた。パン焼き機で。もち米を震災前に買っていたので何とか、少しでもバリエーションをと願って。具沢山のおつゆを作った。中に入れたければ中にいれ、つきたてのお餅を楽しんだ。ふと思い立って体重を測った。何てことだ。これだけの苦労を…
今、限界まで追い詰められて、住宅街で窃盗が多発していると聞く。打ち壊しに似た状況が起きているとも聴く。蛙ちゃんの住まいのすぐ近くでも起きていること。シャッターをこじ開けて大人や子供たちが店の物を持って帰ることを日常化してはいけないと思うの…
やっと友人から電話が入った。ご親戚に亡くなった方、行方不明、津波とまだまだ先の長い事だけれど本人は気が張っているためか、声は元気だった。避難所では年よりはかわいそうと、借家を見つけたとの連絡だった。田んぼも畑も水をかぶってしまった。 市民農…
髪を洗いたいけれど。ガスが出ないから、お湯を沢山使いたくない。業務再開した床屋さんや美容院でシャンプーをしてもらえばよいのだろうが、毎日飛ぶようにお金が出てゆくので、自分のためにお金を使うのが勿体ないと思って、ふと重曹シャンプーをしてみよ…
小学校後半から学校に適応が難しかった生徒が難関の進学校に自力で合格したと親御さんからメールの知らせがあった。去年某高校の進学コースに入学したけれど、なじめず、学校を辞めて自力でトライしたそうだ。どんなにか嬉しかっただろう。与えられたのでは…
親分は、買出しに行くときもポケットに猫のえさと、小鳥用のビスケットを持っていく。路上で見かけた子供連れの猫。触らせてはくれなかったけれど、傍でえさは食べた。人なれした猫だったようだ。 こんなときだから、けなげに生きている姿に胸が一杯になる。…
家族割のこともあって、家族のほとんどが一社の物を使っている。今回、電話会社によって、そのつながり方の違いが歴然だった。我が家は、同一社種であるがゆえにつながらないときは一斉につながらなかった。今後は、異社種の物を組み合わせたほうが善いのか…
秋田の友人が、業務用食品店に行ってくれた。頼んだ強力粉は皆無。大挙してみな買っていったという。金曜日に米粉が入荷するというからそれを頼んだと。送ってくれるというからありがたく待つことにする。思わずメールで 「米が無ければパンを焼けばいいじゃ…
見えていても指摘しない。 判っていても伝えない。 せかさない。 責めない。 待つことの大切さ。 事態が切迫しているときは なおさらこの心構えは大切だと思う。 物事の修復は可能だが、 一度壊れた心は元に戻るまでに長い時間を要する。 そしてその間の痛み…
数時間並ぶ覚悟であれば野菜は買える。並ぶ時間や体力が無い人たちは買えない。欲しければ並ぶ。並び続けることは体力も気力も消耗する。それはみな平等だ。並べば手に入る状態は「無い」といってはいけないのだと若い人たちに言われたが、体力の無い人、時…
今回つくづくと便利だと思ったもの。 シェフ鍋二個,T-FAL、ルクエ大と小、電子レンジ、電気釜、水筒タイプの保温瓶5本をフルに使っている。目的は熱源のガスコンロのボンベを長持ちさせ、生の裸火の使用を最低限にして、いつ地震が来てもやけどや火災を防ぐ…
冷凍庫の食材をいかにして無駄にしないかを考える。うなぎの長焼きが一枚あった。ひつまぶしにする。 大根がある。保温鍋で火を通して、最後は土鍋で風呂吹き大根にする。 昨日の煮物に保温鍋で鶏のささ身とブロッコリーを加える。 震度4の余震がすでに60…
大将が、家で食事が作れない人の炊き出しを頂くわけには行かない、というのでお弁当を作る。夕食の残りのシシャモのフリッターと小松菜のおひたし、おから、甘い玉子焼き。ふりかけ。彼は「卵が無いからいいよ」といったけれどいつもと変わりないものにした…
大学から安否確認のメールが来た。彼女は「盛岡、石巻、仙台市内の二箇所に分居している家族は全員無事。食事が思うに任せないので糖尿病の父が心配。怪我は無いけれどみんな心の疲労が積み重なってくるからこれからが心配です」とかいていた。 彼女自身、地…
地震前に、高山なおみの料理の本をアマゾンで注文していた。何とこの混乱の中に昨日届いた。嬉しかった。 抱きしめた。この本はこんなときに私のところにやってきたのだ。どんな旅をしてきたのだろう。長野の古本屋さんの手を離れて、被災地の私のところにや…
ガラスが割れて、未だガスもこないうちから床屋さんが店を開けていた。髪を洗えず、むさくるしいなりをしていても、髪を洗ってもらえたらどんなにかさっぱりして気持ちが軽くなるだろうか。 地震後、歯を磨けなかった日の気持ち、靴下を履きかえられなかった…
やっと洗濯をした。何が嬉しいって、汚れ物がなくなって、匂いがなくなること。例え家族であっても自分の匂いは消してしまいたい。トイレが流せなかったとき、不潔であることもさることながら、自分の排泄物を見られることが苦痛だった。恥ずかしい。無条件…
姫は、テーブルタイプのコタツの中にもぐりこんで猫のように丸くなって眠っている。疲れ果てて、緊張に耐えられないのだろう。一人一人の気持ちのささくれは一番力の弱い彼女に降り注ぐ。別に何が如何という事ではないが、家族間の何気ない言葉のやり取りに…
昼;中力粉+片栗粉→柔らかい団子の水団 味噌仕立て(白菜+にんじん+長ネギの青いところ+大根+いか) 夜;子持ちシシャモのフリッター 小松菜の卵とじの味噌汁 おから炊き(しいたけ+長ネギ+たまねぎ+油揚げ) お煮しめ(こんにゃく+人参+サトイモ+イ…
神戸の友人から、「せめて食事を貰いに避難所に行きなさい」と電話でいわれたが、食事だけ貰うために行くことができない。まだ自分の台所で何がしかの工夫をすれば調理が出来る。そんな者が、のこのこと避難所でさえ少ない食料を被災者ですといってもらいに…
昨日久しぶりにパンを焼いた。手持ちの強力粉が少なかったので最後のパンかもと思う。幸せな香りだった。一瞬何もかも遠い話だと思った。朝起きてきたらコーヒーの香りがした。いつもの朝の香り。日常はこういう香りで満ちていたのだ。少しずつなくした時間…
例年この日はドカ雪が降る。今年もまたその気配。親分は強力粉とバターを探しに行った。何かしていなければ気持ちが落ち着かないのだろう。好きなようにしたら善いと思う。 一緒にいて思うことは、彼が今まで仕事ゆえにこのような困難なときを家族と一緒に過…
当日から取っていたメモを改めてアップしました。 11日、12日、13日と空白が無くなっています。 これは私の私的な記録ですが、現実に起きたことを記した物です。 この日こんな状況の中で、沢山の方がお亡くなりになったことを、お伝えしたいのです。私…
お祈りをお願いした三人の子供たち。 1人は無事でした。 2人は天に帰ってゆきました。 でも全員戻ってくることが出来ました。 哀しいことですが、亡くなった子達は、独りで亡くなったのではなく、お母さんと一緒に、あるいは親族の誰かと一緒に旅立って行…
やっとチラッと出た。一戸でも漏水があるとまた停まるから、急いで浴槽を満水にした。トイレの心配もさることながら、火災が万が一起きたらと思うと水があるだけで安心できる。各戸の消火器はせいぜい一本しかない。ひっきりなしの揺れに胃がきりきりと痛む…
焼きたてのパン たまねぎ+ジャガイモ+豚肉のりんご酢餡かけ 柚子ジャム ハーブティ